家族の将来を見据え、エンジニア転職を決意。3社から内定を獲得し1500人規模の企業に転職!
5年以上、ホテルでフロントマンを務める田中さん。コロナ禍で働く環境に変化があったことや、結婚しご家庭を持ったことからIT業界への転職を決意され、Yahoo!テックアカデミーを受講いただきました。その後、外部企業へエンジニア派遣を行うSES(System Engineering Service)の企業に採用され、インフラエンジニアとして働くことが決定しています。転職をしようと思ったきっかけや受講の感想、転職活動について伺いました。
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- 転職を決意した理由:長年ホテルで働いていたが新型コロナウイルスの影響で働く環境が変化したことや、結婚し家庭を持ったことでより将来性のある業界で働きたいという思いからIT業界への転職を決意。
- 受講した感想:仕事がシフト制で日によって働く時間が異なることから学習との両立は大変だったが、仕事の合間に学習したり、メンタリング日を調整するなど工夫をして学習を継続することができた。
- 転職活動について:10社に応募し、3社から内定。家族とも相談し、SESのインフラエンジニアとして勤務することが決定。
田中亮輔さん(26) 大学生の時にホテルで約1年間アルバイトをし、その後正社員での採用が決定。ホテルのフロントマンとして約5年間働く。フロント業務では宿泊者に対してホテルの案内だけでなく、ホテル会員への勧誘などの営業活動も行い、約40のグループホテルの中で新規会員獲得数1位を獲得。その後、働く環境の変化や結婚をきっかけに仕事や家族の将来について考え、IT業界への転職を決意。Yahoo!テックアカデミーを受講し、1500人規模のSESのインフラエンジニアへ転職が決定。
※尚、記事の内容はインタビュー当時の情報です。
コロナ禍や結婚をきっかけに宿泊業界からIT業界への転職を決意。
ーーこれまでのご経歴について教えてください。
高校生の時、理系だったことから4年制の情報系の大学に進学しました。
在学中にC言語などのプログラミングを学んでいたのですが、難しかったことから意欲的に学習に取り組むことができませんでした。そのため当時は自身の将来を考えた時に、仕事でプログラミングを使うイメージが持てず、2年ほどで退学しました。
その後アルバイトとして働いていたホテルで正社員として採用され、現在はフロント業務を中心に、宿泊者の方へホテル会員の案内を行うなどの営業の仕事も行っています。アルバイト時代から合わせると計6年間ホテルの業務に携わっています。
学生の頃、人とコミュニケーションを取ることが苦手で、それを克服するためにホテルで働こうと思ったのです。ただアルバイトだったこともあり裏方の仕事が多く、表に立つフロントの仕事など、自分ができる仕事の幅を広げて接客のプロを目指したいという思いから、正社員を目指すことに決めました。正社員になってからは、会社から接客に対する努力が認められ、約40のグループホテルの中でホテル会員の新規獲得数1位になることができました。
ーー素晴らしいですね!仕事のやりがいがあったと思うのですが、なぜ転職を検討されたのでしょうか。
主に2つの理由から転職を考えるようになりました。
1つ目は新型コロナウイルスの影響で全国の観光者や宿泊者が減り、宿泊業界ならびに職場の環境が大きく変化したためです。コロナ禍が長引く中で行先が見えず、このままホテルでの仕事を続けるべきなのかを考えるようになりました。実際に同じホテル内でも転職をする人が増えており、1人あたりの仕事の量が増えたり、担当の枠を飛び越えてマルチに仕事をこなす必要が出てくるなどの変化がありました。
2つ目は結婚をして家庭を持ったためです。共働きではあるのですが、家庭の未来を考えた時に、今より収入のベースアップが望める業界や職業に就いた方が良いのではないかと考えるようになりました。接客業が長かったこともあり、営業職でIT業界への転職活動を開始しました。
ただ、なかなか転職先が決まらずIT業界への転職について悩んでいたところ、母からYahoo!テックアカデミーを紹介してもらいました。紹介してもらった当時、エンジニアはIT業界の中でも需要が高そうと感じた一方で、「未経験からエンジニアになるまでにはかなり長い道のりが必要なのではないか」という不安もありました。
Yahoo!テックアカデミーを受講することを決めてからは、エンジニア転職を意識し、もう一度プログラミングを勉強しようと思うようになりました。Yahoo!テックアカデミーを受講する前に、無料のプログラミング学習ツールで予習をしました。大学生の時にプログラミングを学習した時よりもプログラミングに対するハードルは下がりましたが、わからない時に聞ける人がいないため難しいと感じることも多かったです。
仕事と学習の両立は大変だったがメンターのサポートがあったから頑張れた
ーーYahoo!テックアカデミーの受講はいかがでしたか。
最終的にエンジニアとして転職することができたので、受講して本当によかったです。
ホテル勤務のため夜勤があったり、シフト制のため家にいるタイミングが決まっておらず、正直仕事と学習の両立はかなり大変でした。基本的には休日にまとめてカリキュラム内の課題に取り組むようにしており、仕事の日は少しでも学習への意識を向けるようにするため、メンタリングの時間を作ったり、仕事の空き時間にスマートフォンでカリキュラムを読み進めるようにしていました。
はい。ただメンタリングを予定していた日に、急に残業になって参加が困難になってしまった日も多かったです。メンタリングを別日に調整いただくなど、メンターの方にはいつも柔軟に対応していただき非常に助かりました。
ーー受講を通じて特に印象的だったことはありますか。CTO講演がよかったですね。周りにエンジニアの知り合いが全くいないので、実際にエンジニアの方が普段どのような仕事をしているのか、どのようなキャリアでエンジニアになったのか、そしてエンジニアとして働いてみてどうかといった話を聞く機会はほとんどないため参考になりました。CTO講演ではライフワークバランスなどのお話もされていたので、プライベートとエンジニアの仕事を両立するイメージを持つことができました。
あとは担当のメンターの方が親身に色々教えてくださったことも印象的でした。
カリキュラムの不明点だけでなく、IT業界のことや、カリキュラムの内容に沿った実務でのノウハウなど、ここまで話してくれるのかと驚きました。
はい。結果的にメンタリングがモチベーション維持に繋がったと思います。
週2回のメンタリングでは「次回のメンタリングまでにここまでカリキュラムや課題を進める」といった目標を毎回決めていたので、そこまでに終わらせようという気持ちを維持することができました。長期間の学習になるので、「エンジニアに絶対になる」といった強い信念を持って、主体的に学習に臨まないとモチベーションは続かないですね。
Javaに関しては理解が深まりある程度の自信がつきました。
カリキュラムの中で定期的に出てきたり、個人演習の課題もJavaを中心に実装したりと、実際に何度も手を動かすことで覚えたのだと思います。
あとプログラミング言語のスキルや知識だけでなく、「調べる」という行為は習慣化しましたね。学習を進める上で、自分で調べてみてもわからないところはメンターさんに聞くといった流れで進めていました。今後エンジニアとしてどれだけ経験を積んでも、分からないところは沢山出てくると思うので、自分で調べて考える力や効率の良い調べ方はエンジニアに必要なスキルの1つだと思います。
転職先は家族と何度も相談し納得いくまで考えた
ーー転職活動についても伺いたいと思います。最終的な選考結果はいかがでしたか。
転職活動は約2カ月間行い、想像していたよりも順調に進みました。
書類選考で10社、書類通過したのが3社、その全ての企業が面接を通過し、最終的に内定をいただくことができました。
はい。大きく2つあり、1つ目は「将来的なビジョンが描ける環境である」ということです。
これからエンジニアとして働いていく上で様々な可能性がある中、仕事の選択肢が多い環境であればあるほど自分自身の成長にもつながると考えています。そのような点でも自社開発ではなく、プロジェクトごとに多くの企業の案件に携わることができるSESの方が自分に合っているなと感じていました。
そして2つ目は「入社後の研修や福利厚生が充実している」ことです。
未経験での入社ということもあり実務に対する不安を感じていたため、研修を通じて基盤をしっかり固めてから実務に対応できるようになりたいと考えていました。また家族を今後養っていく上で給与面なども考慮し、家族と相談しながら慎重に企業を選択しました。
社員数1500人規模のSESでアプリ開発やITコンサルなどを行っている企業で、私はインフラエンジニアとして入社することが決定しています。
複数社から内定をいただいていましたが、入社後の研修が約2カ月と充実している点、私と同じように実務未経験からエンジニアになった方のキャリアステップの事例が多く、自身のキャリアが具体的にイメージできたことが決め手となりました。
一次面接の際に、入社後のキャリアについての話になったのですが、自分のやりたいことを尊重してくださり、その上でインフラエンジニアを勧めていただいて。
自分自身もインフラエンジニアとして働くことをイメージできたため、その方向で選考を受けました。
また数年後のキャリアとして、マネジメントしていくのか、それとも技術を極めてプロフェッショナルを目指すのかなどの将来の話についても話しました。
三次面接で内定をいただいたのですが、企業側も納得してから入社してほしいという想いがあり、内定承諾までに少し考える時間がありました。「本当にここで働いていけるのか、研修を乗り越えていけるのか考えてほしい」と企業側から言っていただいたのは初めてだったので、自分に向き合ってくださる姿勢にとても驚きました。
独身の時と異なり「自分のやりたいこと」だけでは最終的な決定はできないので、将来的な部分も踏まえて家族で何度も話し合ってから入社を決めました。
家庭を持ったことでエンジニアとして転職する覚悟が決まった
ーー今後の目標はありますか。今後はAWS※(Amazon Web
Services)を中心にスキルや経験を積んでいきたいと考えています。AWSだけでも複数の資格があるのですが、実際に入社先の社員の方でAWSの資格を12種類全て取っている人がいると聞いたので、その資格習得が直近の目標です。
※Amazon社が提供している100以上のクラウドコンピューティングサービス(インターネットを介してサーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアといったコンピューターを使った様々なサービス)の総称。
年収は30万円ほど増えました。エンジニアの場合、求められている技術や資格などが明確なので、入社後も学び直しを続けてステップアップできればと思っています。
ーー最後に、エンジニア転職を検討している方へメッセージをお願いします。
今回私がエンジニア転職の決定、そしてテックアカデミーの受講を決意したのは家庭を持ったことが大きかったです。
ご家庭を持ってる方だと特に異業種への転職に対してリスクを感じてしまう部分があると思うのですが、だからこそ「絶対に転職するぞ、スキルを身につけるぞ」という強い気持ちにもなれると思うんです。
あと働きながら限られた時間の中でリスキリングに取り組むのであれば、学習を伴走してくれるメンターの方がついて、実践的なスキルを学ぶことができるスクールの方が効率が良いと思います。実際に私も学習時間が限られている中でのチャレンジとなりましたが、自分の人生を大きく変える良い経験になりました。Yahoo!テックアカデミーはエンジニア転職に必要な知識を幅広く学べるのと、知識豊富なメンターの方がいるので安心して受講に臨めると思います。