受講生インタビュー

LINEヤフーテックアカデミー受講後のリアルな感想や 自身の成長・変化についてのインタビュー記事を掲載しています。

※ 2023年10月より、Yahoo!テックアカデミーからLINEヤフーテックアカデミーに 名称変更しております

Yahoo!テックアカデミーで学んだスキルを活かし、自分のやりたいことをサービスとして形にするため起業を決意

受講前まで、Webサービスを運営するベンチャー企業の事業統括をしていた酒井さん。受講後、Yahoo!テックアカデミーで学んだスキルを生かし、自分のやりたいことをサービスとして形にするため独立を決意されました。受講を通じてどのように気持ちの変化があったのかお話を伺いました。

  • 40代以上
  • スキル習得
  • 起業
  • Webアプリ開発
1分でわかる記事要約
  • 受講理由:自分が技術的なスキルや知識を身につけることで会社に貢献できるのではと考え受講を決意。
  • 受講の感想:複数の学ぶべきものが1つのコースとしてパッケージになっている点、受講後できるようになることがイメージしやすかった点がよかった。プログラミングが面白く、「自分でもできそう」という自信を持つことができた。
  • 受講後の変化:Webの仕組みやエンジニアの仕事理解に繋がり、社内のエンジニアとのコミュニケーションが取りやすくなった。また技術面に自信がついたことで、起業することを決意。
お話いただいた方

酒井 秀彰さん(47) ギタリスト、弁護士、ベンチャー企業の役員など異例の経歴を持つ。受講時はWebサービスを運営している会社の取締役として事業側(開発以外)を統括しており、今後退職し独立予定。

※尚、記事の内容はインタビュー当時の情報です。

プログラミング技術を身につけて貢献したい

ーーYahoo!テックアカデミーを受講しようと思った理由を教えてください。

私が勤めていた会社はベンチャー企業ということもあり、社内のエンジニアは数人しかいませんでした。しかもサービスの基盤となっているWebサイトを担当しているエンジニアは1人しかいないので、自分の業務に関連した些細な依頼をすることも申し訳ないと感じていました。そのような背景から、自分が少しでも技術的なスキルや知識を身につけることで、エンジニアに依頼する回数を減らし、事業の開発スピードの向上など何かしら会社に貢献ができるのではないかと考えていました。その時ちょうどSNSでヤフーがYahoo!テックアカデミーを始めるという内容を見て応募しました。

ーー受講するまでプログラミングのご経験はありましたか。

まとまった時間を使って本格的な学習をするのは今回が初めてでした。社会人になってから合計4、5時間で終わるプログラミングの基礎講座を何度か受けたことはありましたが、何となく理解はできても実践のイメージが持てず、「自分にもできそう」とは思いませんでした。そのため受講前までは、興味はあるものの、本当に技術が身につくのかという点においては正直、疑心暗鬼な部分もありました。

長時間勉強できる休みの日が待ち遠しい

ーー4ヶ月学習されていかがでしたか。

楽しかったです。受講してよかったと思いました。特に良いなと思ったのは、複数の学ぶべきものが1つのコースとしてパッケージになっていること。いざプログラミングを学ぼうと思った時に、全く知らない人はHTMLやCSSなどの言語が何かもわからないし、そもそも何から学べば良いのかわからないと思うんです。

カリキュラムの冒頭にも、これから4ヶ月で学ぶ内容についての全体像が記載されてあって、「これらを学習するとこんなことができるようになる」という最終のイメージがしやすかった点が自分に合っていました。学習後にどのようになっているというゴールが見えているのと、いないとでは学習進捗やモチベーションに差が出るでしょうね。

ーー学習プラン通りにカリキュラムは進みましたか。

受講自体はスムーズだったので、受講期間終了1ヶ月前に余裕を持って全ての課題を終わらせることができました。平日は仕事終わりに学習を開始し、休みの日にまとめて学習するスタイルでした。プログラミングが面白いと感じていたので、長時間できる休みの日が待ち遠しかったです。

ーー楽しみながら学習されていたのですね。

ただ全てが順調だったわけではなく、もちろんつまずくこともありました。長いと1週間以上同じところで手間取ってしまうことも・・・。思うように進まない時、モチベーションは下がりました。そのような時は、チャットで質問して、それでもわからなかったらもう一度調べて、メンタリングの時に直接メンターさんに相談するようにしていました。気軽に質問ができたり、親身に相談に乗っていただけるのは嬉しいですね。

ーーメンターとのやり取りで印象的だったことはありますか。

つまずいた時のメンタリングですね。1回のメンタリングの時間を全て使ってコードを見てもらいました。最終課題に取り組んでいる時にDockerfile (※) が動かなくなってしまい、全部のファイルをメンターさんに見てもらってエラーを探していただいたのですが、本当にありがたかったです。

※Dockerfile:アプリケーションを開発・配置・実行するためのオープンプラットフォーム「Docker」を新規で作成する際に、イメージを管理するためのファイルを指します。

「自分にもできそう」学びを経て自信がついた4ヶ月

ーー学習のモチベーションはどのようにして保たれましたか。

受講を始めてから最後まで「プログラミングが面白い」と感じていたことがモチベーションに直結したのだと思います。自分にできることが増えていくことや、自分の書いたプログラムが目に見える形で反映された時は変化がわかって面白いなと感じました。 あとは週2回のメンタリングや、進捗に関してのアラートがあるので、怠けずに集中して学習を続けられたと思います。長期間の学習ではありましたが、モチベーションを維持できました。

ーー受講後、酒井さんご自身に変化はありましたか。

自分自身の気持ちの変化が一番大きくて、「自分でもできそう」という自信がつきました。

ーー学習を開始してからいつ頃から実感されましたか。

カリキュラム内のSpring Boot (※)について学び始めたところなので1〜2ヶ月目ですね。メンターさんからも「ここは山場」と言われていており、その通り苦戦しました。カリキュラムだけでなくネットなどでもかなり調べたのですが、メンタリングで相談した時に、「現役のエンジニアでもわからなかったらとにかく調べる」「全てコードなどを丸暗記している訳ではなく、普段の業務でもわからないことがあれば調べながら手を動かしている」という話を聞き、プロである現役のエンジニアの方もわからない時は今の自分同じように調べたりするのだなと感じました。それが安心材料となり、わからないことに対してネガティブな感情ではなくもっと自信を持っていいんだと思うようになりました。

その後、カリキュラムとは別で自分でオリジナルのWebサービスも作れるようになって、より技術面での自信がついたと思います。他にあった受講後の変化としては、エンジニアの仕事がより具体的にイメージできるようになりました。例えば、エンジニアに修正依頼をしたことがどのような流れで反映されるのかなど、裏側の部分について理解しました。エンジニアの方が日頃されている作業の大変さがわかるようになったので、仕事でエンジニアへ依頼する時などのコミュニケーションが取りやすくなったように感じています。

※Spring Boot:Spring Frameworkに含まれるフレームワーク。オープンソースのJavaプラットフォーム向けのフレームワークで、多くのJava開発者が利用しています。

管理職こそ、エンジニアやWebについて理解するべき

ーー酒井さんのような管理職の方でも、エンジニアの仕事やWebの仕組みやプログラミングなどに関して理解する意義はあると思いますか。

あると思います。上の立場だからこそエンジニアがいる開発チームに依頼したり、チームとしてマネジメントすることも多いと思うので、共通言語や仕事への理解があるだけで進行しやすくなると考えています。今回は1つのプログラミング言語に特化したコースではなく、広範囲のことを学べるコースだったので、上の立場の方にはこのようなコースの方が合っているかもしれません。業務で開発をせずとも、学んだことが会社に貢献できる力になると思います。

ーー今後の目標はありますか。

まずは自分で作っているオリジナルのWebサービスを友人に使ってもらうことを第一の目標にして今マイルストーンを設けて進めている最中です。数ヶ月後にあるコンテストにも参加しようと思っていて優勝を狙っています。

あと実はYahoo!テックアカデミーの受講をきっかけに自信がついたため、受講時に勤めていたベンチャー企業を退職し、独立することに決めました。開発が少しできるようになった今の自分なら自身のアイデアを形にして起業できるのではないかと思ったんです。今回の受講経験がなければ起業しようとは思っていませんでした。

ーー酒井さんの人生を大きく変えた受講になりましたね。

はい。以前までの自分のように、良いアイデアがあっても技術力がないと思うような形にすることができない、事業に貢献できない、などもどかしさを感じる人は多いのではないかと思います。技術を身につけたことで、自分の将来の選択肢が広がりました。ありがとうございました。